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(個人的なご相談には応じておりません
 のでご了承下さい。)
    

原田耳鼻咽喉科





         




【 「お知らせ」の65番でご紹介しています。 】



【院 長】

    原田昌彦
      昭和57年 近畿大学医学部卒業
      同年    近畿大学医学部附属病院耳鼻咽喉科学教室入局
      平成3年  近畿大学医学部付属病院退職
      同年    耳鼻咽喉科医院開院、同時に補聴器の取扱いを開始、現在に至る。

      医学博士(耳鳴り関係の論文で医学博士取得)
      ラジオ・音響技能検定2級<

      日本耳鼻咽喉科学会会員
      日本聴覚医学会会員<
      近畿大学医学部非常勤講師


【住 所】

  〒593-8327 大阪府堺市鳳中町3-62-30(JR阪和線鳳駅より徒歩1分)


【一般診察】
  ○難聴の診断や補聴器の相談はいつでも結構です。
  ○診察曜日、時間は次の通りです。
     <診 察>
        月、火、水、金曜日:午前9時〜12時  午後4時半〜7時半
        土曜日      :午前9時〜12時
     <休 診>
        木曜日、日曜日、祝日、お盆、年末年始


【補聴器外来】
  ○予約制となっています。>
     連絡先   :072−266−0157 
       予約受付時間:次の通りです。
          月、火、水、金曜日:午前9時〜12時  午後4時〜7時15分
          土曜日      :午前9時〜11時45分
  ○補聴器外来を希望される方は、出来れば難聴の診断を受けてから予約される事をお薦めします。
  ○当医院で診察を受けられた方は、診察時に補聴器外来の予約を致します。尚、診察時に予約の空きが
    あれば引き続き補聴器外来が受けられます。
  ○他の医院で聴力検査等を受けられた方で、検査データと紹介状をお持ちの方は、直接補聴器外来を
    予約して下さい。
  ○当医院は小規模で行っており、1日数名の方が限度ですので、混み合う事もありご迷惑をお掛け致し
    ますがご了承下さい。
  ○通院が出来ない遠方の方へ
    聞こえに合わせ、補聴器を十分活用出来るように調整するには通院が必要となる場合が多い為、
    遠方の方は、耳鼻咽喉科で診断を受けた上で、お近くの補聴器愛用会推薦の専門店等に行かれる
    ことをお薦めします。遠方でも当医院へ通院可能な方はその限りではありません。


 【付属補聴器販売店】

  補聴器センター「鳳ヒヤリングセンター」についてはこちらをご覧下さい。
                       


【ホームページ】
  医院及びヒアリングセンターの詳細並びに役立つ情報盛り沢山のホームページも是非ご覧下さい。
         www.hearing.jp


    * * *        * * *        * * *     

原田医師のコメント

☆補聴器について
 医療機関で補聴器を求める場合の特徴を一言で言えば「耳と補聴器とその後の補聴器使用上のケア全てを
専門的に、一ヶ所で取扱える」、と言う事でしょう。

医療機関なので補聴器の販売は目的ではなく、「治療により聴力改善が出来ないから仕方なく医療装具を
用いる」、という考え方ですから義歯やコンタクトレンズ等と同等の扱いになります。
そして、補聴器装用に必要な検査(聴力検査、補聴器適合検査)や耳の疾患の診察、診断はすべて医療行為
として健康保険の対象となります。

補聴器使用後、装用によって生じる耳のトラブル(外耳道炎、慢性中耳炎急性憎悪、耳垢増加)には即座に
対応出来ます。例えば、補聴器の中に耳垢が詰まって音が出なくなった場合、補聴器の耳垢を除去しても
耳の耳垢を除去しないと直ぐにまた詰まってしまいます。耳漏のある方は治療 を受けながら補聴器を使用
することが出来ます。それに手術等で耳が変形し、他の補聴器店で技術的に耳型が採れないと断られた症例
でも、対応できる場合があります。


又、補聴器が適応しない、或はうまく聞こえないという場合、その理由を医学的に説明する事が出来ます。
そして、補聴器よりもむしろ人工内耳の適応があると考えられる場合は、診断してしかるべき医療機関へ
ご紹介致します。

これらが医療機関で補聴器を扱う上での特徴と言えるでしょう。



☆補聴器外来について
  当医院では、先ず、基本的な検査として聴力検査を行います。そして、必要に応じてUCL(不快閾値)や
  語音明瞭度を測定します。他病院で既に検査を受け、検査データをお持ちの場合は不要です。

  補聴器のタイプ(耳掛、耳穴、箱型)を好みや医療上の理由を考慮して決定し、幾つか試聴していただき
  ます。補聴器技能者により言葉の聞き取り検査や補聴器音場検査をしながら調整していきます。そして、
  補聴効果があれば補聴器を購入するかどうかを検討していただきます。購入するか否かの決定は後日に
  なってもなんら問題はありません。

  耳穴式の場合は耳の型を採り、メーカーに発注します。それ以外は、取り寄せとなります。後日、出来
  上がった補聴器は補聴器外来で最も快適に、良く聞こえるようフィッティング(調整)します。
  フィッティングは1、2週間後にもう一度致します。その後は、状況に応じて1〜3ヶ月後に再調整や耳の
  診察等を行います。そして、その時に補聴器の状態の検査や清掃も同時に行います。

  補聴器は人体に装着して使うという過酷な条件下に置かれており、消耗部品の劣化も2〜3年で起き
  ますので、そのチェックも行い、必要なら分解掃除、部品の交換を致します。

  さて、その後のケアですが、聞き取りの不具合は、
    @補聴器本体そのものに起因するもの
    A耳に起因するもの
    B耳と補聴器の不適合によるもの
  に分かれます。
  @は補聴器の清掃や修理、Aは治療、Bはフィッティングで対応します。@、Aは直ぐに対応が出来ますが
  Bは検査と調整が必要なためそれなりの時間が必要となりますので、予約をしていただきます。


☆補聴器の一般的な取り扱いは次の通りです。
 ○試聴、返品、修理
  ・補聴器外来では先ず試聴していただいてから補聴器の発注という形を取っています。
  ・オーダー品に関しては、引渡し後2ヶ月以内なら無条件で返品可能です。返品後、機種交換は原則1回
   のみ可能ですが、機種交換後の返品は原則不可能です。オーダー品以外は原則返品不可能ですが、
   例えば、1週間以内に通常の使用状態で壊れた等の特殊な事情があれば考慮致します。
  ・補聴器の簡単な形の修正等はすぐ対応できますが、分解修理はメーカー送りになります。
 ○種々のケア
  ・補聴器のソフト面(フィッティング)は原田耳鼻咽喉医院で対応します。
  ・補聴器のハード面(機器の販売、修理)は鳳ヒヤリングセンターで対応します。


☆中途難聴者へのアドバイス
  不幸にして治らない難聴になってしまったら、今のところ補聴器を使用するしかありません。
  補聴器は、めがね、コンタクトレンズのような光学系の舗装具のように理論通りにいかないことが
  多いばかりでなく、それを支える環境がよくありません。補聴器を一度はトライしてみたものの、
  うまくいかずあきらめてしまった方も多いことでしょう。しかし、補聴器愛用会の方々のように、
  あきらめずに優良店を探し出して、最良の聞こえを取り戻してください。


☆補聴器を購入するに当ってのアドバイス
  補聴器は確かに高価なものです。最新、最高、超小型のデジタル補聴器を両耳装用すると50万円以上も
  して一財産費やしてしまいます。しかし適切な検査(医療行為が出来ないところでは測定)に基づいて
  最適な調整がなされ、その補聴器が持つ能力が最大に発揮され、難聴者が普通の生活を取り戻せるなら、
  決して高い買い物とは言えないでしょう。

  値段の中には面倒な検査や時間の掛かる調整等が含まれており、当然その為の検査設備や人件費も
  考慮する必要があると思います。それを考えると、補聴器の値引き販売には抵抗を感じます。

  補聴器店の本来の姿は “聞こえ”を売る事であり、補聴器本体の販売は“聞こえ”を実現するための手段
  であり、目的ではありません。ところが“聞こえ”の為の必要な相談、調整、アフターケア等無しに補聴器
  本体のみが、その商品価格で売られているケースが多いのが現実です。
  これは金だけとって“聞こえ”(元通りではありませんが)を提供しない一つの詐欺行為であると考えています。

  聴力検査(測定)設備、補聴器測定装置や調整装置がなく、補聴器や“聞こえ”を熟知した技術者がいない
  補聴器販売店は論外です。このことを踏まえた上で、補聴器、いや“聞こえ”を購入していただきたいと
  思います。


☆補聴器使用者の方へ
  ところで、より良い“聞こえ”は何で決まるのでしょうか? 
  補聴器の供給側の技術力、補聴器そのものの性能、難聴耳で残存する能力(中枢神経も含めて)の度合い、
  使用する側の正しい知識と理解、使用する者のやる気と必要性等です。

  このサイトでは、補聴器の供給側の問題点については十分すぎるくらい論じられていますが、使用する側の
  問題も放置できません。いくつかご紹介しましょう。

  「補聴器をしたほうがかえって聞こえにくい。」と言って来られ、調べてみると電池が切れて、音の出ていない
  補聴器を気づかずに長時間使用していた。冗談のような話しですが実際ありました。音の出ない補聴器は
  単なる耳栓です。

 *「この間調整したばかりなのに聞こえなくなった。」と怒鳴り込んで来られました。これも単なる電池切れ
  でした。電池はいつ交換したか管理していただきたいものです。よほどばつが悪かったのかその後みえなく
  なりました。

 *次に挙げるような方も結構多いんですよ。
   ・右用の補聴器と左用の補聴器を逆に入れて、「入らない」と言ってこられる方。
   ・電池の+と−の区別がつかない方。(そういう方が多いせいか電池をどちら向きに入れても使える
    補聴器も販売されています。)

 *補聴器を何年も使わずに放置してから、「使えない」と言ってこられる方。電池はなくなっているし、耳の形も
   変わっているので入らない。補聴器は毎日使うものですよ。

 *調整に来ずに「補聴器は使えない」といって放置している方。補聴器は調整が必要です。

 *夏の暑い日に使用中汗まみれになっても、たまにはずして拭かないために汗が入り、内部から青さびが
   吹き出て補聴器を壊してしまった方。

 *耳に補聴器を入れたまま洗顔や入浴し、壊してしまった方。

 *補聴器をポケットに入れたまま服を洗濯機で洗濯した方。

 *中耳炎の耳垂れでべとべとにして故障させてしまった方。補聴器は防水ではありません。

 *聞こえにくい時にボリュームを上げて(上げ過ぎて)「余計聞こえにくい」と言ってこられる方。
  出力がUCL(不快閾値)を超えるとかえって聞こえません。



勿論、こんな方ばかりではなく、うまく補聴器を使いこなされている方も大勢おられ、喜びの声を聞くとやりがいを
感じ、嬉しく思います。


☆趣味
  オーディオ
  学生時代にオーディオ好きが昂じ、趣味の延長で「ラジオ・音響技能検定2級」の資格を取ったのですが、
  これが今では補聴器を理解するのに結構役に立っています。

 ホームシアター
  オーディオからの転換で映画を5.1cHサラウンドで見て楽しんでいます。

 スキー
  大学時代より始め20数年間続いています。雪の便りを聞くと「心ここにあらず」です。
  オフは、水泳やジムトレーニングをして備えています。

                                              <2004年1月10日>


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