|
補聴器用電池の性能テスト ■ 推薦電池の追試 2 ■ 推薦電池の追試 1 ■ 推薦電池の検証報告 ■ 性能テスト その2 ■ 性能テスト その1 推薦電池の追試 2 使用推奨期限の過ぎた補聴器電池は使い物になるのか、ならないのか!? 以前から関心のあったこの点について確かめるべく、4ヶ月程掛けて使用推奨期限切れの電池を実際に使用 してみました。 使用した電池はこのテストの為にとっておいたもので既掲載テストで使用したものと同じレイオ バック社製の電池で、使用推奨期限を約1年半経過した24粒を前回の「推薦電池の追試 1」と同じ条件、 環境で試してみました。 【モニター環境】 モニター :松谷明人 モニター期間 :2006年4月 〜2006年8月 対象電池 :レイオバック社製電池、PR41(312) 使用推奨期限:2004年12月 使用補聴器 :ワイデックス、デジタル補聴器センソー 使用状況 :“テスト”には何ら意識的な配慮はせず、日常生活に於ける通常の状態で使用。 一日の使用状況は平均的に使い始め、08:00頃〜使い終わり、23:00頃。 入浴時を除き、毎日継続して使用。 使用電池は、このテストの為に確保しておいた4パック(24粒)。 テストの内容:使用直後の聞こえ始めるまでの時間及び寿命(午前、午後の半日単位で記録) 【結果】 <右 耳> <左 耳> 使用開始日 使用日数 備考 使用開始日 使用日数 備考 1 4月13日 8.5 ○ 4月 9日 8.5 ○ 2 22日 8 ○ 17日 10 ○ 3 30日 10.5 ○ 27日 9 X 4 5月10日 8 ○ 5月 6日 10 ○ 5 18日 10 ○ 16日 9 X 6 28日 8.5 X 25日 10 ○ 7 6月 6日 9.5 ○ 6月 4日 9 ○ 8 15日 10.5 ○ 13日 11 ○ 9 26日 10.5 ○ 24日 11 ○ 10 7月 6日 11 ○ 7月 5日 12 ○ 11 17日 11 ○ 17日 11 ○ 12 28日 11 ○ 28日 9.5 ○ 平均日数 9.75日 10日 (注)備考欄は電池着装後聞こえ出すまでの時間 ○:瞬時 △:10秒程度 X:数十秒 【コメント】 ◇使用開始直後の発電状態では、87.5%の電池は即使用出来、前回の同数値89%と比べて、殆ど同程度と 考えられる。 ◇粒毎の寿命の長さには最短8日間、最長12日間とバラツキがあるが、前回の使用推奨期限内電池でのテスト 結果ほどの大きな差(7日間〜14.5日間)は見られない。 ◇ポイントとなる寿命の平均日数で見ると、使用推奨期限を経過した電池の寿命が著しく短かくなっているとは 考えられない。 <右耳> <左耳> 平均日数(今回) 9.75日 10日 平均日数(前回*) 10.4日 10.5日 *:「推薦電池の追試1」のデータ ◇今回のテストの範囲で見る限りは使用推奨期限切れ電池は使用推奨期限内の電池に勝る点は見出せない ものの、電池の寿命が短くなっている事は確認出来る。 しかし、1年半程度の使用推奨期限経過では極端な 劣化現象を認めるまでには至らないと考えられる。 <2006年8月15日> 推薦電池の追試 1 従来より、電池テストは奥平副会長を中心に組織的に行ってきていますが、今回は一人が凡そ一年間、 “商品テスト”等と肩肘張らずに、全く普通の状態で使った様を記録し、まとめたものです。 【モニター環境】 モニター :松谷明人 モニター期間:2004年12月 〜2005年12月(途中中断あり) 対象電池 :レイオバック社製電池、PR41(312) 使用補聴器 :ワイデックス、デジタル補聴器センソー 使用状況 :“テスト”には何ら意識的な配慮はせず、日常生活に於ける通常の状態で使用。 一日の使用状況は平均的に使い始め、08:00頃〜使い終わり、23:00頃。 入浴時を除き、毎日継続して使用。 使用電池は、テスト開始時にあった手元残存分+2004年12月に一括購入した10パック(60粒)。 テストの内容:使用直後の聞こえ始めるまでの時間及び寿命(午前、午後の半日単位で記録) 【結果】 右 耳 左 耳 使用開始日 使用期間(日数) 備考 使用開始日 使用期間(日数) 備考 1 12月 2日 8.5 ○ 12月 2日 9 ○ 2 11日 7.5 ○ 11日 9 ○ 3 18日 8 ○ 20日 8 ○ 〜 〜 4 3月 1日 10.5 ○ 2月22日 10 ○ 5 12日 9.5 ○ 3月 4日 8 ○ 6 21日 9 ○ 12日 8 X 7 4月 1日 10.5 X 20日 10 △ 8 11日 10.5 ○ 30日 11 X 9 21日 10 ○ 4月10日 10.5 ○ 10 5月 2日 11 ○ 21日 10.5 ○ 11 13日 11 ○ 5月 2日 11.5 ○ 12 24日 11 ○ 13日 11 ○ 13 6月 5日 11.5 ○ 25日 11.5 △ 14 17日 12 X 6月 4日 10 ○ 15 28日 11.5 ○ 16日 12 X 16 7月 9日 11 ○ 25日 9 ○ 17 22日 13 ○ 7月 8日 12.5 ○ 18 8月 4日 12.5 ○ 20日 12.5 ○ 19 18日 14 ○ 8月 2日 12.5 ○ 20 28日 10 ○ 16日 14.5 ○ 21 9月 4日 − 紛失 20日 − 紛失 22 16日 11.5 ○ 9月 2日 13.5 ○ 23 26日 10.5 ○ 14日 11.5 ○ 24 10月 7日 11 ○ 24日 10.5 ○ 25 18日 10.5 ○ 10月 6日 11.5 ○ 26 28日 10 ○ 16日 10 ○ 27 11月 7日 9 ○ 26日 10.5 ○ 28 16日 9 ○ 11月 6日 11 ○ 29 26日 9 ○ 16日 9.5 ○ 30 12月 3日 8 ○ 24日 8.5 ○ 31 10日 7 ○ 12月 3日 9 ○ 32 17日 7 ○ 10日 7 ○ 平均日数 10.4日 10.5日 (注)備考欄は電池着装後聞こえ出すまでの時間 ○:瞬時 △:10秒程度 X:数十秒 【コメント】 ◇例え同一メーカーの一般的な単一、単二電池等でも寿命のバラツキはあるものと推測されるが、補聴器電池も その例外ではないと考えられる。 ◇本テストでは電池はほぼパック単位で、順々に使用したが、粒により、パッケージによりかなりのバラツキのある ことが見て取れる。 ◇パック毎の寿命の長さには大きなバラツキがあり、最短7日間、最長14.5日間となった。 <2006年2月 5日> 推薦電池の検証報告 【 「お知らせ」の69番でご紹介しています。 】 昨年行った電池テストでキラリと光る電池を見つけ、エクセア推薦のレイオバック社製の新型電池として皆さんにも ご紹介しました。今回、その検証の為のモニター調査を行い、今後とも『補聴器愛用会』の推薦品として紹介し 続けるに相応しいかどうかを見極める為に色々な方々に、広くモニターして頂きました。 結果は次の通りです。 <データ関係> 履行管理責任者 :奥平知明 モニター :合計11名(20〜60代) モニターの所在地 :北海道 東京 神奈川 千葉 名古屋 大阪 モニター期間 :2003年5月 〜 12月 比較した電池 :東芝及び松下電器の従来型電池とレイオバック社製新型電池 使用補聴器と電池:PR41<312> アダプト(オーチコン) カンタ(ダナ)730 センゾ(ワイデックス) PR44<675> 耳掛け(リオネット) PR536<10> トリアーノ(シーメンス) シグニア(シーメンス) インビザKプロ(ベルトーン) PR48<13> 耳掛けタイプ(ダナ)143PPV (注) < >内数字は国際表示での電池番号 比較方法 : *モニター各人が使用中の補聴器を用い、日常生活状態にて従来型電池とレイオバック社製 新型電池を比較 *双方の電池共、1日8時間連続使用し、電池が完全に消耗する夏季1ヶ月分と冬季1ヶ月分の 平均日数を算出 *一部、かっての電池消費テスト時の記録データも参考材料として使用 <モニター結果>
(注)仕様書によると機械測定値とあり、実際に補聴器を使用しての計測結果ではなく、機械測定値による 連続使用時での電池の寿命を示している。 <総 評> ○今回のモニターで使用された補聴器にはデジタルとアナログ、プログラマプル式があるが、モニター結果を 各補聴器メーカーのカタログに謳われている電池寿命の数値と比べると、従来型電池ではカタログ数値の 2分の1から3分の1の寿命となり、レイオバック社製新型電池でようやく本来の数値に近くなる事が分かる。 ○全員に1日8時間の使用をお願いしたが、多少の使用時間のバラツキは生じたが、従来型電池と比較すると レイオバック社製新型電池はどのタイプに於いても概ね3割〜4割の寿命の長さが確認出来た。 ○当然の事ながら、使用条件や補聴器の器種、機能、使用時のボリュームの大きさにより電池の消費量は 大きく異なり、新型電池でも4日程度しかもたないケースも報告されている。特にデジタル補聴器で種々の 機能を持つタイプは電池の消耗が顕著のようである。 ○半年以上保管した従来型の電池の不良率(補聴器に装填した時に電圧が発生しない、或は発生しても数分で バッテリーがあがる)が高いとの報告があり、モニターによっては該当する電池の半分ほどは不良となって いるとコメントしている。 一方、レイオバック社製新型電池については、半年保管品であっても全く不良品は無く、数秒〜数十秒程度の 待ち時間が発生する場合もあるが、殆ど瞬間的に電圧が発生し、本来に近い寿命の長さでの使用が可能と いう結果が出た。 ○夏季(7〜8月期)における使用中のバッテリーあがりは旧型電池に於いてはそれなりにあったが、新型電池の 場合は急なバッテリーあがりは全くなく、1日前後の使用寿命の短縮は見られるが、致命的なものは無い事が 確認された。 ○PR44、675型電池については使用者が少なく、又電池容量が大きく、寿命が長く比較が容易で無い為、この 電池を使用する補聴器以外の製品(電子オルゴールとタイマーや電子血圧計)での代替調査結果では既存 電池の約2倍近い寿命が確認出来た。旧型電池については使用者の従来の使用実績も参考とした。 ○結論として、同一人の同一環境での使用で、1日前後の使用寿命の長短は見受けられるが、レイオバック社製 新型電池は電気の供給が安定しており、既存型電池よりもより長い寿命を持っていると言える。 <奥平コメント> ○以上の電池寿命テストは1日8時間装用と時間を固定し、使い切るまでの日数を>1クール (使用期間)として数クールの使用日数の平均値を計算した結果の値です。モニターの方々の使用環境は様々 ですが通常時の平均使用時間は1日10〜12時間で、“使用実感”でのレイオバック社製新型電池(除PR44/ 675)の寿命はほぼ10日間前後となり、「間違いなく電池寿命は長く、感覚的には従来型よりは3〜4日寿命が 長い」との回答を得ました。 ○夏季の電池寿命は湿度の関係で短くなると考えられ、又寒冷地の冬季に於いても短くなる事(夏季より1〜2日 短縮)が実証されているが、これを含めた諸条件を加味した分析結果からもレイオバック社製新型電池は従来型 電池よりも寿命が長いと判断出来ます。 ○電池の使用状態テストでは短時間内にスイッチを入れたり切ったりを繰り返すと電池の消費量が増え、電池の 寿命が短くなる事が確認出来、このテストではレイオバック新型電池も従来型電池と同じかそれ以下の寿命と なりました。 ○「電池の持ちが悪い」という方で雑音が煩わしく、必要な時のみスイッチを入れ、後は切った状態で耳に入れ 使用されている場合は頻繁なスイッチ操作が発生する為、電池は著しく消耗します。レイオバック社製新型 電池で10日間使用出来る場合で、このような使い方をすると寿命が半分の5日間になった事を自身で確認 しました。補聴器は一旦スイッチを入れれば最低6時間連続装用しなければ電池の寿命は短くなります。 6時間連続装用出来ない原因には補聴器が耳に合っていない事も考えられます。一度、購入店で相談 される事をお薦めします。 奥平 知明 <2004年2月18日> 補聴器用電池の性能テスト(その2) 【 「お知らせ」の32番でご紹介しています。 】 皆さんお変わりありませんか?北海道も寒さがかなり緩んできましたが、先日は予想外に積雪があり、夢中で 除雪した雪の山をふと見上げると、相当な降雪量であったことを実感させられ、春はまだまだ先のようです。 さて、雪と戦いながらこちらも“Next One”根性で更に優れた電池探しに取組んできましたが、これが「最高!」 とはいわないまでも、それに近い電池と考えられそうなものが見つかりました。 今回の性能テストも前回と同様の方法で実施しており、詳細は「補聴器用電池の性能テスト(その1)」を参照 して下さい。 尚、テストに使用した電池のメーカー名ですが、前回のテスト結果発表後、メーカー間で小波が立ったとかを 耳にし、又この電池を手軽に、確実に入手できる方法があると知り、敢えて公表する必要はないと考え、 メーカー名は公表致しません。 □テスト対象品 大手メーカー国産製品 従来品 電池タイプ:PR536(前回のテストで使用のもの) 大手メーカー国産製品 新型品 電池タイプ:PR536(前回のテストで使用のもの) 某外国メーカー製品 従来品 電池タイプ:PR536 同上某外国メーカー製品 新型品 電池タイプ:PR536 □試験方法 1.強制連続使用試験 電池がなくなるまで連続使用する。 2.日常区分使用試験 一日当り8〜10時間、通常の使用状態で装用し、何日間使用が可能か調べる。 □使用した補聴器 本人(奥平)が日常使用している補聴器(インビザKプロ) □結果 1.強制連続使用テスト 大手メーカー国産製品 従来品 約2日/40〜 46時間 大手メーカー国産製品 新型品 約3日/70〜 74時間 某外国メーカー輸入製品 従来品 約4日/80〜 86時間 同上某外国メーカー輸入製品 新型品 約5日/92〜110時間 (*) *:強制劣化試験機によるテスト結果 2.日常区分使用テスト(一日8時間装用の場合) 大手メーカー国産製品 従来品 5〜 6日/40〜 48時間 大手メーカー国産製品 新型品 7〜10日/56〜 80時間 某外国メーカー輸入製品 従来品 9〜12日/72〜 96時間 同上某外国メーカー輸入製品 新型品 10〜15日/80〜120時間 【結果リポート】 「う〜ん、疲れた!」、「やっと終わった!」というのが今の実感です。 強制連続使用テストというのは文字通り連続して使用し続けるテストで、入浴時以外は寝ている時も耳に入れっ ぱなしにしておくため、終わった後はさすがに耳穴が荒れましたね。ここにある外国メーカー製品の従来品の テストは自分の耳で確かめましたが、更に同社の新型品のテストまでは耳がもたず、これは電子部品関係の 仕事をしている友人の会社の強制劣化試験機でのテストをお願いし、得られた試験結果のデータを採用しました。 このテストで使用した補聴器はアナログ式ですが、電池消費量の多いデジタル補聴器を使用中の複数の方々 にも試してもらった結果、大手国内メーカーの普及品に比べ長寿命であるとの報告を受けました。 この“超優良”電池のように良い電池を使っていると音の輪郭のぶれ、いわゆる音程の微妙な狂いのような ものが固定され、明瞭度があがるのと、ボリュームの安定度も良くなります。又、補聴器の微妙な性能の限界点 が電圧の良さで引き上げられ、以前は音源から音は出ていたが不明瞭であった音も聞こえ出します。 連続装用テストは忍耐テストともいえますが、ただ面白いのは脳が長時間刺激を与えられ続ける為に、補聴器を 外した時の生耳での聴こえはかなり良かったですね。高速道路をおりて一般道路に入って視覚の能力が上がる というか、活性化されるのと同じような状態になりました。 ところで、冒頭にも述べたメーカー名公表についてですが、純粋に補聴器装用者にとり相応しいものを、と願い つつテスト結果を公表すると、それをメーカーや販売店が売らんが為の“商売道具”にするのを見るのは愉快な ことではなく、また今までの経験でもこのメーカーの電池が自社ブランドで販売されているのを見た記憶は 余りなく、他社ブランド名(OEM)で販売されているケースが多く、例えこの電池を見つけても従来品と新型品が 混じっており、判別が難しい点などを考慮した上でメーカー名を非公開としました。 その上、今回のテスト内容を『補聴器愛用会』さんにお伝えしたところ、世界レベルの補聴器用電池として既に 紹介されている“エクセア電池”(「お知らせ」30)がこの電池であるとの連絡を受け、誰でも、何処からでも、 良い条件で購入できる事を知り、メーカー名を公開しなくても、この電池に興味を持たれる皆さんに何ら支障は 生じないと考えた為でもあります。 最後に、私の知っている方で涙ぐましい努力をされている人がいます。かって、ヨーロッパ旅行をしていて偶然 この電池の良さを知り、それ以来、手間ひまかけて個人輸入でこの電池を確保している方で、早速、この朗報を 教えてあげました。 「助かるわ、奥平さん。ファックスで、それにぐ〜んとお安くて。次から私も賢い消費者の仲間入りよ!」 <『補聴器愛用会』よりのコメント> こちらで紹介されている“エクセア電池”は皆さんにも通信販売で廉価に提供されています。 <平成15年3月14日> 補聴器用電池の性能テスト(その1) 『補聴器愛用会』よりのコメント 松下電器が新型補聴器用電池を開発したとの情報に基づき、平成15年1月に同社製補聴器用電池を使用し、 実施した電池性能テストの結果はここに報告されている通りですが、これは必ずしも同社製品が最も優れて いるという事を意味しません。 盲点だった電池に目を向ける切っ掛けにして頂ければ幸いです。現在も継続してより良い電池を捜し求めて います。(同性能テストその2をご覧下さい。) <平成15年2月8日> 補聴器電池の基礎知識ですが、現在電池メーカーは数社ありますが、ここで製造された電池はメーカー自身が 自社ブランドで販売するか、又は補聴器製造メーカーがこれを買い入れ自社ブランドとして販売(OEM)しています。 最近、“奥平アンテナ”が捉えた松下電器からより寿命の長い新型補聴器用電池が発売されたという情報と、 『補聴器愛用会』よりも「この新型電池の性能を知りたい」との依頼に刺激され、「どれほど違うのか?」を知りたく、 早速性能テストを行ってみました。 以下、その内容です。 まず、現状を調べ、知るのがこの種のテストの基本であり、出発点となるため、メーカーの試験データを探して みましたが、そのようなものは見当たりません。車は燃費の良さを、エアコンや掃除機等は消費電力の少なさを 最大限に強調し、消費者にアピールしますが、どうしたことか、補聴器用電池に関しては様子が違うようです。 製造し、梱包し、市場に流せばよいと言うことなのでしょうか、、、。 そこで、自分で試す以外に方法はないと考え、以下の要領で電池の性能テストを行いました。 □テスト対象品 松下電器製品 新型品 電池タイプ:PR536 大手メーカー製品 従来型品 電池タイプ:PR536 □試験方法 1.強制連続使用試験 電池がなくなるまで連続使用する 2.日常区分使用試験 一日当り8〜10時間、通常の使用状態で装用し、何日間使用が可能か調べる □使用する補聴器 本人(奥平)が日常使用している補聴器(インビザKプロ) □結果 1.強制連続使用テスト 松下電気製品 新型品 約3日/70〜74時間 大手メーカー製品 従来型品 約2日/40〜46時間 2.日常区分使用テスト 松下電器製品 新型品 7〜10日/56〜80時間 大手メーカー製品 従来型品 5〜6日 /40〜48時間 【結果リポート】 新製品は平均30〜40%寿命が長くなっています。特筆すべきは連続装用の場合で、普通、 補聴器は使える状態であっても、電池は時間の経過と共に電圧が低下し、この低下により補聴器 の性能も低下するものです。しかし、新型電池ではこの電圧の低下がほとんどなく補聴器性能の 低下が見られません。 また、この新型電池の金属素材やプラス極とマイナス極の絶縁部分の材質も改良されており、 自然放電による電池の劣化が起こりにくくなっています。電池使用当初の電圧自体がやや高く なっているせいで、補聴器の性能自体も引き上げられ、聞きやすくなるというおまけつきです。 これは賞賛に値します。 安定した電圧とやや高めの電圧というのは補聴器に限らず、機械類の性能を引き出します。この 新型電池のお陰で愛用の補聴器も性能が向上しました。音がより鮮明になり又、音を拾う性能も 向上しました。低いボリュームでよく聞こえるので耳と脳(聴覚神経)の負担も減り、電池自体も 長持ちするという一石二鳥にも三鳥にもなりますね。 補聴器で何が一番電力を消費するかというとボリュームなんですね。ですから、低いボリューム でよく聞こえれば耳の聴こえが向上し、ボリュームを下げる為、電池の寿命がのびる、そして 脳の負担も軽減されるという良い循環ができてきます。 以上がテスト結果の報告ですが、電池寿命は補聴器の調整状態や使用環境によって微妙に違って くると考えられますが、通常の使用状態で平均30〜40%、低いボリュームや小出力で使用する 場合は、既存品の50%近くまで電池寿命が延びているという結論になりました。松下電器製品の 新型電池には4種類(PR41/PR44/PR48/PR536)ありますが、いずれも同様の性能を保有していると 云えます。 この結果を基に、我々の財布への影響を調べてみると、年間で8ケース分の差がつき、1ケース 1、000円で購入すると8、000円、700円では5、600円の差がつきます。これが5年、 10年、20年となれば決して無視できない金額となりますね。 <計算> 新型電池 365日÷10日(1個の電池の寿命)=約37個×2(両耳)=74個 74個÷6個 (1ケース6個入)=約12ケース 従来の電池 365日÷6日(1個の電池の寿命)=約61個×2(両耳)=122個 122個÷6個(1ケース6個入)=約20ケース 1年で8ケース分の差 【最後に】 身近な電池も、こうしてみて見ると歴然とした違いが浮かび上がってきます。補聴器装用者の負担を軽くする為 にも、電池メーカーにはより良い電池(価格、電池寿命)の研究と製造に取り組んで頂きたいというのがテストを 終えた感想です。 一つ指摘しておくべき点は、ざっと調査した範囲では松下電器ブランドケース(6個入)も新型と旧型が混じって います。どちらかというと旧型が多いと思います。『補聴器愛用会』で紹介されている販売店やそこそこのレベル の販売店でも購入は出来ると思いますが、家電量販店で販売されている電池は、安いが、旧型がほとんどの ようです。 <平成15年2月1日> |