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「言語聴覚士、ツッチーの独り言」






                ■ 独り言 その1   自己紹介
                ■ 独り言 その2   お客様との会話
                ■ 独り言 その3   補聴器の選び方
                ■ 独り言 その4   来たれ、言語聴覚士、補聴器店へ
                ■ 独り言 その5   人の振り見て我が身を正せ 
                ■ 独り言 その6   補聴器のイメージ 
                ■ 独り言 その7   音を楽しむ
                ■ 独り言 その8   お客様との接し方





  

ツッチーの独り言 その1


*自己紹介*

 はじめまして。私は関西地方の補聴器専門店に勤務する言語聴覚士免許をもった店員です。

大学卒業後2年間リハビリ専門病院で、言語聴覚士として言語障害を中心としたリハビリを行っていましたが、
3年前に補聴器業界に転職しました。きっかけは、同じ病院で働くリハビリスタッフに「僕の患者さん、補聴器
つけてんのに、全く聞こえてへんねん。君は言語聴覚士やから聴覚の事もわかるでしょ?補聴器なんとかして
やってよ!」の一言でした。

その当時、私は言語障害専門で、まったく聴覚障害には携わっておらず、補聴器の事もよくわからない状態
でした。言語聴覚士の仕事内容については、「補聴器愛用会」のホームページでも触れられているので説明は
省きますが、言語聴覚士と名乗っているのに聴覚のことがおろそかになっているのはおかしいと思い、また
学生時代に難聴児施設で実習した経験から難聴・聴覚障害にも関心があったので補聴器業界に入ってきました。

現在私は言語聴覚士としてではなく一店員として仕事をしています。お店でお客様と接しているうちに感じた事や、
時々起こるトラブルについて色々と悩むことも少なくありません。そんな時このホームページに出会い、補聴器
ユーザーの方々の声や考えを知ることができました。

だから今度は補聴器を扱うものとして、また言語聴覚士の立場からの考えや思うことについてここに文章を
載せていただくチャンスをいただきました。

これから少しずつ書いていこうと思いますのでよろしくお願いします!

                                              <2005年1月15日>





   

ツッチーの独り言 その2



 最近寒くなり、来店されるお客様の数も少なくなってきました。でも、一人にかけられる時間が多くなる分、
ゆっくりお話できるのでありがたく感じます。

先日まで年末のセールの余韻で、とても忙しく、心に余裕のない接客をしてしまうことがありました。そして、
その忙しいときにこられたお客様が再び見えられ、「この間はチリチリ音がするといって調整を頼んだが、
全然話を聞いてもらえなかった。でも、ぎょうさん待っているし、「とりあえず様子見てください」っていわれて
帰ったけど、全くよくなってない」と言われました。

そのときは別の店員が担当しており、カルテを見ると『チリチリ音がすると訴えられるが、(掃除のこと)、特性、
音異常なし。点検後、チリチリ音確認できず。』と書かれていました。

今回の訴えもチリチリ音がするとの事。私もまずは補聴器の点検をし、異常が無いことを確認。その後、ゆっくり
話しをして、チリチリ音の発生状況などをよくよく確認してみると、それは微かなハウリングであるということが
わかったのです。

ふだん、大半のお客様がハウリングを訴えられるとき『ピーピー音がする』と言われます。そう言われると
私たちも「ハウリングだな」、とピンとくるのですが、別の表現をされた時はやはりしっかり対話しないと原因が
あやふやなままやりすごしてしまうことがあるのだと深く反省。

カウンセリングの重要性はよく分かっているつもりでしたが、沢山のお客様が見えられたときは、時間内に
限られた人数で接客をこなさなければなりません。つい、その辺のことがおろそかになってしまうというのも
事実です。経験をつんだ店員ならばきっと短時間でも的確に問題点をピックアップできることでしょう。

お客様のクレームから学ぶことはほんとに沢山あります。皆さん、補聴器店で納得のいかない対応、ちょっと
言いたいことがあるときは遠慮なく言ってくださいね!

                                             <2005年2月13日>





   

ツッチーの独り言 その3



 3月3日は「耳の日」でした。

補聴器のお仕事に携わるようになって「ひな祭り」よりも先に「もうすぐ耳の日やなあ」と思ってしまいます。
この「耳の日」の前後に各地で補聴器店、あるいは耳鼻科のお医者さまが中心となった催事があり、
参加された方も多いのではないでしょうか?また新聞広告やテレビのCMで新製品の宣伝を頻繁に目に
されたと思います。春はこのようなPR活動を見られ、新規で補聴器を試してみたいという方が増えます。
初めての方からほぼ確実に受ける質問は、「デジタルのいい品物(高額な補聴器)にすれば雑音ははいら
ないのでしょか?」。

最近のテレビCMをみていると、補聴器を付けた途端、「聞きたい音がはっきり聞こえて、雑音がはいらない」
なんて宣伝しているものがありましたが、少し誤解を招くのでは?と感じることもあります。わたしは補聴器を
説明するときには「雑音が全く入らない補聴器は残念ながらありません。」と説明しています。

雑音の定義は人によって様々ですが、日常生活をしている上で音は常に存在しています。補聴器をつける
ことで、今まで気づきにくかった音が入ってくるとそれが「雑音」と表現される方が大半のように思います。

しかし、器械によって必要以上に増幅され強調されるような不快な音というのは抑える必要があるわけです。
そこで、デジタルの補聴器になるとそういった音の加工ができ、さらに高級型になってくるとより高度な技術で
快適な聞こえに近づけることができるのです。

最近でた片耳40数万円の補聴器を試聴してみると、「あ、いい音だな。静かな聴こえだな」というのがハッキリ
わかります。しかし、全ての方がこのような補聴器を手に入れる事はできません。また、高度な機能が沢山
ついた補聴器が必要でない方もいらっしゃると思います。

確かにアナログや手ごろな価格のデジタル補聴器(手頃といっても補聴器は高価なものですが)では、調整に
限りがあり、全く希望通りの聞こえを手にするのが難しい場合もあります。しかし、その補聴器の可能な限りの
調整を試みてもらい、よりベストな状態で装用していただくことが大切です。

私達、補聴器を販売をする側も最大限の調整を行っても、それでも無理な場合は「この補聴器では限界です」
と言わざるを得ないことがしばしばあります。その時はやはり希望を少しでも実現する補聴器にステップアップ
して下さい。

時々、「最初から高価な補聴器ばかり勧められ、買ったけどまったく耳にあわない」とおっしゃる方がいます。
補聴器の購入を決定するときには、自分で「どのような時に困っているか」、「どういう場面で使いたいか」、
「どういう環境で過ごしているか」そして「予算」を明確にしておくことが大事だと思います。補聴器の購入、
買い替えを考えられている皆さん、よい補聴器に出会えるといいですね!

あと余談ですが、私が毎回楽しみにしている「アメリカ便り」のコーナーで調整の受け方が書かれてありました。
色んな環境音をパソコンで再現し、調整をしていくというものですが、残念ながら私の職場は、あのような調整を
することは今のところ難しいです。あのような方法で出来るのが理想です。

このホームページを読まれている方で、日本であのような調整の仕方を受けたことがあるという方、内容を
教えていただけませんか?!

                                             <2005年3月21日>





     

ツッチーの独り言 その4



 こんにちは。今年のゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?休みがとりやすかったので、いろんな
所に出掛けられたのではないでしょうか?

私はちょっと奮発して、カナダへ行ってきました。外国でも補聴器を愛用している方は大勢います。そして、
補聴器のカラフルなシェルやケースが多く、日本の補聴器もおしゃれなデザインがもっと増えればいいなと
思ってしまいました。

さて、今年の4月、私の職場にも新人さんが入ってきました。これまで補聴器や難聴者とは全く無縁の生活を
送ってきた彼らの研修がありました。耳の構造から始まって、補聴器の基礎知識、メンテナンス、福祉法等を
テキストを使って、あるいは実際に補聴器を触って勉強していきます。しかし、一番いい勉強になるのは、
お客様とお話する事、話を聞いて問題点を自分なりに考えれるようになることだと思います。まだ、2ヶ月目
ですが、どんどんお客様と話をしてもらっています。

知識がまだ少ないので「頼りにならん!」「声が小さくて何を言ってるのかわからない!」等お叱りを受けてる
こともあります。お客様にすれば大切な耳の聴こえの問題を新人店員に任せる(実際は先輩とペアで対応して
いますが)ことは不安があると思いますが、お客様の生の声が一番印象に残るし、知識として養われていくと
思うこの頃です。

私は大学で耳の構造、疾患、補聴器、音声言語、コミュニケーション障害について専門的に勉強しています。
補聴器業界に就職した時もその知識がとても役立ちました。

今、補聴器店に就職する半数の人はそうでない人が多いと思います。補聴器や聞こえの問題は複雑です。
専門的な勉強をした言語聴覚士がもっと増え、補聴器に携わることを望んでいます


                                            <2005年5月18日>





     

ツッチーの独り言 その5



 補聴器愛用会のみなさま、暑中お見舞い申し上げます。

暑い日が続くと体調を崩しがちです。暑さに強いと自負していた私も、夏バテ気味です。そんな中、体の冷やし
すぎでしょうか、先日朝起きると喉が痛く、風邪をひいたな〜とそのときは気にも留めなかったのですが、翌日
から耳の奥からズキズキと痛み出し、更に外耳道も腫れてきて、あっという間に右耳が聴こえづらくなってしまい
ました。

数年ぶりに中耳炎(外耳炎も併発)を患ってしまったのです。聴力測定をしてもらうと、右の平均聴力は40dB。
左は正常ですので日常生活には支障がない程度なのですが、やはり右からの話しかけが聴こえづらく、思わず
左耳を突き出して「えっ?何?」と聞き返すこともしばしば。

一時的とはいえ聴こえづらい、聴こえないことがこんなに不安になることを改めて感じた一週間でした。そして、
普段お客様に「聴こえる方から話しかけてもらいましょう」とアドバイスさせていただくことも多かったのですが、
それがなかなか難しいことも痛感。補聴器の性能を十分に活かし非装用耳方向からの音の確保を工夫する
必要性を感じました。


もう一つ、今度は補聴器と言語聴覚士の関係について思うこと。

先日大学の同級生と数年ぶりに集まる会があり、それぞれの分野で活躍する同期たちと仕事の話で盛り上がり
ました。同期の中で、現在補聴器に携わっているのは私だけ。耳鼻科に勤務する言語聴覚士ですら、補聴器の
ことはあまり知らないというのが現状でした。少なくとも私の同期のなかでは、『言語』に重きを置いているよう
でした。

逆に「補聴器店に言語聴覚士がいても何もできないのでは?」と質問されて答えに窮する場面もありました。
まだまだ補聴器店の言語聴覚士は知られざる存在。ここは自分から情報を発信していかないといつまでも
陰の存在のままだと思いました。まず発信の一歩として、会社にお願いし、名刺に言語聴覚士と記載してもらい
ました。少しずつこういう資格をもった人がいるんだな〜と認識してもらえれば・・・と思います。


            ☆              ☆


・補聴器店で内勤していると、なかなか勉強会や学会などに出席するのが難しく、本当は もっと有識者の方々と
 お話をしたいのですが、今は、学会誌やインターネットで情報を 収集すのが精一杯です。同期で集まれば何か
 いい情報があるのでは?と期待したの ですが、結果は上記の通りでした。
 人工内耳には興味があるという人は何人かいたのですが・・・。何故なんでしょうね??
 やはりメガネと同じ感覚なんでしょうか?

・ホームページにあった、空気電池のお話。やはりユーザーにとって、空気電池の負担は大きいですよね。
 特にデジタルが普及しだしてから空気電池の寿命は短く特にPR536のユーザーは大変だと思います。希望
 販売価格をみてなるほどな〜と思わされました。


これからもできる限り定期的にメールを差し上げたいと思っていますので、お付き合いの程よろしくお願いします。


                                             <2005年8月1日>




    

ツッチーの独り言 その6



 すっかり秋になり、食欲も体重も増進・・・のはずが、今年は早速風邪を引き、幸か不幸か、体重は増えずに
済んでいます。

9月、10月は敬老の日に絡んだイベントや聾学校の文化祭など、聞こえや補聴器に関する行事に参加させて
もらいました。前者のイベントでは耳鼻科医による講演会や最新補聴器の紹介などを行ったのですが、現在
補聴器を使っている方はもちろん、補聴器を考えられている方、そのご家族が来られていました。

聾学校の文化祭では補聴器や日常生活用具の展示をさせていただきました。驚いたのはこのような行事に
参加される方の多くが、実に沢山の情報を持っておられるということでした。最近はテレビCMや新聞広告で
補聴器を目にすることが多くなり、ある程度は補聴器も認知されているだろうとは思いますが、加えてインター
ネットの普及もあり、こちらもびっくりするくらいの知識をお持ちの方もおられました。聾学校では保護者間の
口コミというのも大きな情報源になっているようです。

補聴器ユーザーやその家族の方がいかによりよい聞こえを求め、よい補聴器を探しておられるのか実感
しました。その要望に十分応えられるようにこちらももっともっと勉強をしなくては!!

ところで、行事終了後のアンケートで、目立った回答がありました。それは「会場に補聴器と書かれると入るのに
抵抗を感じる」というもの。毎年この声を聞くのですが、結局補聴器という言葉ははずせないのです。それは
補聴器屋だから・・・。

これだけ、補聴器が普及してきている世の中ですが、まだまだマイナスイメージがついているのは寂しい
ですね。いつかメガネと同じ感覚で捉えられる日が来るのかな、来ればいいなあと思いながら明日からも
がんばりたいです! 


                                            <2005年11月1日>




    

ツッチーの独り言 その7



                  『音を楽しむ』

 補聴器愛用会のホームページには聴こえを助けてくれる機器がいくつか紹介されています。

その中で驚いたのは、日本ビクター(株)さんの『きき楽ラジオ』 ゆっくり・はっきり・繰り返し言ってくれる
ラジオ。聴覚障害者の聞き取りに重要なこの3点を取り入れたこのラジオにとても興味があります。

お客様の大半が補聴器をつけても「TVが早口で何を言っているのかわからない。」「ラジオは視覚情報が
ないから内容がわからない」と訴えられます。「補聴器は音を大きくする器械であって、ゆっくりはっきり
聞かせてくれるものではありませんよ」と説明します。調整を色々試しても解決できないときは残念ですが
補聴器でできることの限界というものを口にしなければなりません。

以前、補聴器にこのような「ゆっくり聞かせる機能を搭載するのは難しい」、と聞きました。音情報が遅れて
入ってくることが不都合なことも多いからだそうです。確かに音と視覚情報にズレがあるとおかしな事に
なりそうですよね。

いま、お客様のこうした悩みには文字放送TVやポケットコイルや、いわゆる増幅器と言われる聴能機器で
対応しています。増幅器で音が大きく聴こえるとある程度の悩みは解消されるようですが、大きく聴こえても
ゆっくり聴こえるわけではありません。早口はやはり早口にしか聞こえず、聞き取れないことも多いことに
変わりないとおもいます。TVやラジオを十分に楽しむのは難しいと諦めていました。

しかし、現実に、ラジオなどに音源自体をゆっくりはっきり再現して聞かせるという技術が使用され、既に
普及していることに驚いてしまいました。逆に補聴器にも「TV/ラジオゆっくりモード」を搭載したらどうかな?
と考えてしまいます。(既にメーカーでは取り組んでいるかも知れませんが?

高齢になって、外出の機会が減り、TVやラジオが娯楽の一つとなっている方が大勢いらっしゃいます。
また演劇や漫才・コンサートが好きだけど、ゆっくり、はっきり機能がないTVに対するのと同様に劇場から
足が遠のくといったお話をよく伺います。聴こえないということで楽しみを奪われるのはとても辛いことだと
思います。

聞えないから聴くことを諦める → 会話もしなくなる → 孤立する。これはとても寂しいお話ですが、現実に
起こってしまっています。『聞こえ』がQOL(クオリティーオブライフ=生活の質)に大きく関与していることは
言うまでもありません。

これから技術が発達して色んな機械ができてくることでしょう。聴覚障害者でなく、全ての人に優しい商品が
沢山できることを期待しています。


                                             <2006年 2月19日>




     

ツッチーの独り言 その8



 皆様、お久しぶりです。2月以来の投稿になります。  

この4月で補聴器販売に携わってから5年目に入りました。販売員としての知識、技術、そして聴覚障害を持つ
人々との関わり方を自分なりに工夫してきました。先日、補聴器に関する勉強会に参加し、そこで、補聴器
ユーザーの生の声を聞き、気づいたことが沢山ありました。

その方は、中途失聴で30年近く補聴器を装用し、補聴器販売店に通っておられます。その長い経験の中で、
私達補聴器販売店(員)に今一度、考えていただきたいこととして、いくつかお話がありました。
(私のメモを元に要約です・・・)

@補聴器をはずすと私達は聞えず不安である。補聴器の点検修理中に話しかけないで欲しい。

Aコミュニケーションの工夫。特に筆談がいつでもできればいいのに。

B修理で数日預けるのはとても不安。貸し出し補聴器を充実させて!

C語音聴力検査は意味がない。緊張を強いられ、疲れる。


私にはどれも心当たりがあります!大きな声で、はっきり話せばこのくらいは分かるだろう(聴力によりますが)
という考え、修理をメーカーに出すのだから時間がかかるのは仕方ないという考え、ルーティンワーク化した検査。

これらはどれも改善の余地がある意見だと痛感しました。全てに共通するのは、個々に応じた対応が必要だと
いうこと。その方の聞えとコミュニケーション方法の状態を見極め、必要としていることを感じ取り、適切な応対が
できるようにならなければ!と、改めて基本を思い起こさせてくれた勉強会でした。

特にBについてですが、先日携帯電話が故障し、預けなければならない事態に陥った時、同じ気持ちを味わい
ました。手元に携帯がないと落ち着かない私は、「10日ほどお日を頂きます」との言葉に「え〜無いと困るから
できるだけ早くして!!」とつっかかりました。代替機を貸して頂いたのですが、それでも不安でいっぱい。

携帯は無くてもなんとかなる。でも補聴器はそうではない。お客様をどんなに不安にさせていたか!と反省
しました。修理預かりはやむを得ないとしても、接客の言葉一つで、お客様を不安にさせたりすることもあるので
気をつけないといけないですね!

                                              <2006年 7月20日>


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