エッソ・フォーミュラトヨタ 第4戦 結果報告


■大会開催日 7月 1日

■大会名称  筑波チャレンジカップ

■開催地   筑波サーキット




●決勝レース中の大ハプニング発生だ!追突されマシン全損・・・気絶しました!

●決勝中に救急車にてビョーイン直行(レース人生最悪のレースの巻き。)




■予 選(17位 /23台)天候 晴れ 

今回のレースは7月1日のワンデイ開催(予選・決勝が同じ日に開催)のレースで慌 ただしくタイムスケジュールが組まれていた。
レースウィークの公式練習は前日の土曜日のみで多くの選手達は事前に十分練習を重 ねていたが、私は残念ながら、事前練習は出来ず、前日30分3回のみ練習。後はブッツケ本番という予定で した。練習ではトップから1秒半近く遅く、あらら・・・完全に出遅れていました。

天気は晴天そのものの真夏日。気温はもう32度を超え、体が溶けちゃいそうな熱さの中、15分の短い予選アタックがスタートした。 スタートして5分するとトラブル車がコースをふさぎ、赤旗中断となる。ちょうどア タックラップだっただけに残念

その後しばらく中断し残り10分で再開となる。良いポジションでコースインし、タイ ムアップを狙ったが、暑さのため、後半はタイムを上げることが出来なかった。 トップタイムもあまり上がらず、私自身は練習でのタイムを更新したものの、トップからコンマ差 の17位のポジションとなる。
ホントに筑波は100分の1秒単位で順位が争われ、激戦を痛感させられますよ。



■決 勝(リタイヤ)天候 晴れ 

決勝はさらに暑さが爆発し、なななんと気温もギンギンの36.7度だって・・・絶句!
もう気温が体温を上回る熱さの中の3時スタート。フォーメーションラップから戻りシグナ ルが青へ。
まあまあのスタートだったけど、1コーナー進入時に渋滞にはまりポジションを1つ落として18番手。 オープニングで予想されたクラッシュやハプニングもなく、全車一列になり2周目から3周目へと向かう。
1コーナーを立ち上がってヘアピンへ向かおうとしたが・・・(ここから記憶がありません。 スローダウンしたという証言あり)

−−−−−− レース人生初の 最大ハプニング 発生! −−−−−−

ドッカァァァァァァ〜〜〜〜ン! 
後方から来たマシンにアクセル全開で追突され、私のマシンは宙に浮き上がり、そのままコース脇のバリアに激突。 マシン全損!即リタイアとなってしまう。あ〜あ・・・撃沈

■見ていた人達の話では・・・・

私自身は、とてつもなく激しい追突のショックで気を失い、しかも完全に記憶喪失になってまったく覚えていないのよ。マジで
見ていた人や後ろから走っていたドライバーらの話によると・・・私のマシンが1コーナーを立上り、ギヤを2速から3速へシフトしたらどこか壊れ (例えばギヤが割れたかドライブシャフトが折れたとか・・・)失速しながらマシンを停めようとしていたらしい。
(しかしこのあたりもまったく覚えていない。笑い話のようだが追突された事も含め、レース前後の記憶が吹っ飛んでいる。)

そこへ後続車両が全開で突っ込んできてマシンが宙に舞い上がり、弾け飛んだと言うわけよ。
リヤウイングは根元からチギレて吹っ飛び、おまけにミッションケースや足回りなどグジャグジャになっちゃったの(悲)
勿論、モロに気絶!すぐにペースカーが入りマシンから助け出され救急車で病院直行。当然入院です。いつもの監督もこの時ばかりは青くなったと言ってました。

それでレースが終わってから、ドライバーや知り合いが駆けつけてくれたんだけど・・・
私はほぼ昏睡状態で・・・結局12時間以上意識がなくて、 ようやく目がさめたら・・・えっ!ここはどこ?私は誰?ってなってしまったのだー。
5分くらい意識が戻り、もうろうとしてたら、また12時間位眠りつづけていたそーだ。
とりあえず意識もしっかりしてきたのは・・・えっ今日何日なのって感じになっちゃって、丸2日間の記憶がなくて空白です。
だってさ。後でヘルメット見たら・・・なんと後頭部がバリっとヒビ入って割れてんの。げぇー・・・ウッソォー信じらんない。 要するに後頭部をヘルメットが割れるくらいロールバーにぶつけてる。これじゃ記憶がなくなるし意識不明になっちゃっても当たり前でしょ。

ちなみにどのぐらいすごいクラッシュかと言うと、突っ込んできたマシンは、ステアリングギヤボックスやフロントバルクヘッドも砕け、モノコックも足元のペダル付近まで10センチぐらい潰れて、勿論こちらも全損。 (監督談・・・うーん。こっちはまるで富士の最終コーナーをそのままの勢いで飛び出てコンクリートウォールにダイレクトに突っ込んだくらい壊れてるぞ。スゲーどうやったら筑波でこんなになるの?)

ドライバーさんは腰を骨折。病院では初めは手術するって言ってたけど、なんとか手術しないで助かりそうで良かった良かった。1ヶ月位の入院で済みそうです。
私はとりあえず容態も落ち着き、ようやく昨日筑波から、東京の病院へ移って良いと言われ、ようやく戻ってきました。
こんな訳でマタしても期待はずれで終わってしまい、皆さんごめんなさいでした。

しばらく通院して、やはり頭を強打してるので、精密検査したり後遺症が残らないように 少し静養してますが、レースは怪我にもめげずまだまだ続けるのだ!



■コメント

今回のレースはとってもとっても悲しい結果でしたが、致命傷になるような事故でもなく、逆に次 こそはというはって言う気持ちになる悔しさの残るレースでした。マシンを詰めていく力も徐々 に身になってきているので、納得いく走りも出来ています。
次はガッーンとクラッシュじゃなくて、ガツーンと一発いい結果につながる様に頑張ります。

P.S
病院へ駆けつけてくださったドライバーの方々や友人の皆さん。ご心配おかけしまして済みませんでした。
今回の事故で、迅速に私を救出し的確な処置をして下さいました筑波サーキットのレスキュー隊、救護室、オフィシャル関係者などサーキットの皆様方に心よりお礼申し上げます。 数日程度で元気になれたのも皆さんのお陰です。どうもありがとうございました。