エッソ・フォーミュラトヨタ 第4戦 結果報告


■大会開催日 6月 3・4日

■大会名称  フォーミュラニッポン 第4戦

■開催地   富士スピードウェイ(4.4km)

■観客数   予選日   10500人         決勝日 36300人



●2000年度 最初のレースは試練(借金?)の始まり・・・・

●決勝27位からのスタート。エンジントラブルでリタイア。

(終わってみれば請求書の雨あられ・・・チャンチャン!の巻)


■予 選(27位)天候 曇り 

6月3日、予選は曇り空の中、20分間のタイムアタック。 フルに走れば12LAPは出来る。走り込みが少ない私にとっては1周でも多く走ることがタイムアップにつながることから、コースオープンを待ち構えるかのように、早々コースイン。
直前にいた4〜5台のマシンが互いに牽制し、スピードを押さえて走行していたため、一瞬にして団子状態となり、行く手を阻まれてしまう。その為、焦る気持ちから計測が始まって1周目の1コーナーで思わぬミスを侵してしまうことに!
7・8台のマシンが1コーナーになだれ込む中、前車の予想以上に早いブレーキングに、追突を避けようとステアリングを切りながらハードブレーキを踏んでしまう。その瞬間私のマシンはバランスを崩しハーフスピン。

そこに運悪く、後続マシンがヒット!私のマシンは無残にもフロントノーズとウイングがグシャリとつぶれ、大きなダメージを受けてしまった。
再スタートは出来たものの、スペアノーズが無いのでこの状態でタイムアタックをするはめに・・・トホホです。7ラップして34秒5がベスト。基準タイムはクリアするものの、これ以上のタイムアップはもう無理。直線でもハンドルがとられコントロールが厳しい状態。
残り5分という所でようやくピットインのサインが出たので、ピットに戻るとスペアノーズが用意され、付け替えて再度コースイン。ノーズを交換にいつまで待たせるの?と内心今か今かと待っていたのに・・・
(ここでいつもの脳天気の監督の登場・・・おぅ、ノーズ交換2,6秒。F1より速いぜ!・・・っと大満足でした。)
アタックラップ1周目で33秒7で27位。せいぜい残り時間2周。あとコンマ5秒はつめておきたいと思った次の周のヘアピンで、力みすぎミスを侵してスピン。コースアウト、カメの子状態。万事休す。再スタート出来ず、この時点で悲しくも予選を終えることになり、トップから1秒落ちの27番手グリッドとなる。
あ〜ぁ、やってしまいました。皆さんスミマセン。私がドジでした。



■決 勝(リタイア)天候 晴れ 

6月4日、初夏の陽気の中、決勝はメインレース直前の13時スタート。27番手グリッドからのスタートでそれほど緊張感も無く(それがいけなかったのかも)スタート前のコース上でもリラックスしていた。
1周のフォーメーションラップから戻り、グリッドにつくまでも何度もシフトの確認をしながらポジションにマシンをつけた。回転を合わせあとはクラッチのミートだけに神経を集中させスタートの合図を待っていた。 シグナルが変わってスタート。しかし私のマシンは全く加速せずグリッドに取り残される。

(写真撮影:室田善人さん・・・まさにこれから前のマシンを抜く瞬間・・・じゃなくて実はスタートミスして 抜かれていくシーンでした。キャ〜恥ずかしい。)

えっ・・・どうして・・・なぜ・・・3速ギアだと気付いた時は、時すでに遅し。大きく遅れをとり後方集団に完全に先をこされてしまう。
さすがの私も自ら侵したミスに動揺し、オープニングラップのダンロップコーナーで渋滞中の前のマシンに接触。ボコっという鈍い音と共にまたしてもフロントノーズとウイングがグシャリ。あーあんたるチ−ア!この接触(ようするにおかまですね・・・当ててしまったマシンの人。ゴメンナサイね・・・スミマセンでした。)でコースアウト芝刈り機状態。
何とかコースに復帰したものの、ウイングは無残にもグシャグシャでコース上をガリガリ、ジャージャーと引きずりながら、力走するハメに。もうなんでこうなるの。自業自得だからしょうがないけど・・・またしても不安定なマシンを必死にコントロールし、それでも頑張り屋さんの私は気を取りなおし前車を追い上げ、4台を抜き去りポジションも26位ぐらいまで戻して調子よく疾走?を続けていたが、この頃水温はジリジリ上昇。
そりゃそうですよね皆さん。ラジエタ−は芝しばだらけ。ウイングはグシャリでサイドポンツーンには満足に風も入らず、結果的に大量の芝がオーバーヒートの原因となり、残り5周というところの1コーナー手前で、マシンの後ろよりドカンっという音とともに・・・・で敢え無くエンジンブロー。
こんなストレート終わりの最高速が出る所にオイルまいちゃったらマズイ後続車がクラッシュしちゃう。
220km以上のスピードですぐさまダートに飛び出し・・・ひゃ〜ほう。怖かったのなんのって。ビックリしたなぁもう。そこでレースを終えることになっちゃいました。
ふんだりけったりまたまたやってしまいトホホの巻きでした。
(ここでまたしても監督登場・・・おう。見てたらウイング引きずってるからタイヤが切れてバーストするかと思ったぜ。ピットまでドカンという音が聞こえたぜ。エンジンで良かったな。 あそこでフロントタイヤバーストしてコンクリートウォールに突っ込んだマシン全損だぜ。
良かったなぁ、ついてたぜラッキー)・・・・私は喜んで良いのやら悲しんだらいいのやら・・・本当についていたのでしょうか?こんな結果で終わってしまって???)



■コメント

フォーミュラ・トヨタレースシリーズ第4戦は、私にとって2000年の開幕戦となったわけですが、昨年の最終戦以来、8ケ月ぶりのレース参戦となりました。
このブランクが大きなハンデとなってしまったことは、レースを終えてみて痛いほど実感させられました。悔しいけどレース感覚が無いまま練習不足がたたり、全てちょっとした判断ミスや操作ミスが大きなトラブルへとつながってしまいました。
急きょ参戦決定したこの一月間で、体力やマシンセットなどは少しは煮詰めることができましたが、結果的には自業自得で皆さんの期待に沿うことが出来ず、情けないレースをしてしまいました。応援して下さっている皆さん。本当にゴメンナサイ。
参戦したシリーズは毎戦40台を越えるエントリーで1秒以内に20台以上がひしめき合う混戦レースという状況の中、今回の結果は練習不足や判断ミスの一言に尽きますし、実践レースの戦い方などまた初心に戻って出直すつもりで頑張っていこうと思います。
今年のFTレースの戦いは体力・精神力・マシンのポテンシャル・実践能力すべてにおいて例年になく厳しい戦いとなっているので、気持ちを引き締めこれに懲りずに再度挑戦いたします。皆さんよろしくお願いします。
余談ですが・・・今回のレースの修理代やパーツ代の合計。エンジン1基、ノーズ2個、ウイング4個、翼端板3枚、ノーズパイプ2本、タイヤ2セット、ブレーキパット3セット、エトセトラ、ETC・・・
これだけじゃなくて、これは壊しちゃった分で、次に走るためには、またもや新品のエンジンやフロントノーズとウイングとかを買ってこなくちゃもちろん走れませんよね。
修理代やパーツ代、メンテナンス料なんかで、しめて150万円突破。もう気が狂いそうな今日この頃です。トホホ。
今回、サーキットまで応援に駆けつけていただきましたファンの皆様、本当にありがとうございました。
決勝レースは不本意な結果になってしまいましたが、次回も頑張りますのでこれからも応援してくださいね。

PS.
写真を撮ってくれました静岡の室田さん。同姓の荻原さん。横断幕を手作りで作ってくれました小澤さん他、暖かいご声援をかけて下さいました多くの皆様、本当にどうもありがとうね。