フォーミュラ・マレーシア 開幕戦 (番外編)

■大会開催日  3月16.17日

■大会名称  F1 第2戦 マレーシアGP

■開催地   マレーシア セパン・サーキット

■観客動員数  よく判りませんがすっごく一杯でした。



●今年最初のレースがナントF1第2戦 マレーシアGP前座レースとは!
●ルンルン気分でレース人生初の海外レース。
●やっぱりオッチョコチョイゆえ、やってしまった大失敗の巻き(笑)
●なんとか決勝くらいは頑張ってと思いきや...うっそー、涙のタイヤバースト!



レース参戦記(番外編)

2002年最初のレース参戦記がまさか、海外レースだとは本人もびっくりです。F1サポートレースと言えども、国内には情報が入らなかったようで(ちょっこ的にはそのほうがよかったりして)皆さんからも結果はどうだった?というメールをたくさん頂戴しました。 という訳で秘密ともいかないので。さっそくご報告します。

3月14日に成田を出発。直行便が取れず、シンガポール経由で約9時間。さすがに6時間を超えるとお尻が痛い。 でも無事に飛行機も墜落せず(あー良かった)ホテルに着いて夕食。さっそくアジア・マレーシア料理を食す。私的には別にOKって感じだけど...香辛料がやっぱり独特ですね。


15日は、朝9時にホテルを出発して、セパンサーキットへ向かいました。向かう道のりは緑が多く南国の情緒一杯で、やっぱり外国に来てるんだって実感しました。
サーキットはF1開催に伴い厳重な警備のなか、到着するとなんと私達のパドックはF1とはほど遠いバックストレート側の一画。(えっうそでしょ。少しはF1見れると思って期待してたのに。) ちなみに生のF1ドライバーと遭遇することは皆無。コースを走るF1マシンのサウンドだけは堪能したかなって言うだけで、F1独特のあのエキゾーストノートがサーキット中に鳴り響いていました。


現場にはスズキさんのメカさん2人と現地のメカさんが3人。チーフは現地でレース・メカをしているという27歳の "sharli" さん。(右側の写真)
これらの皆さんに今回は大変お世話になりました。感謝、感謝です。
練習は30分が2回だけ。何しろ6キロもあるコース覚えるだけでも結構大変。1回目の走行直前、運悪くギアトラブルが発生。ギヤが4速になったままチェンジできない。修理するも余り走る事が出来ず終了。 と言っても時間的に何にもトラブルがなくてもサーキットが広いので10周程度しかどうせ出来ないんですけどね。

まぁ私の場合は、大体何もない訳がないんだからと気を取りなおして2回目の走行。ギヤは問題ないんだけど今度はフロント周りでバイブレーション発生。こりゃひどくて走れません。ピットインを繰り返すことになってしまいました。
慣れたコースならまだしも、初めてのコースでの予期せぬトラブル発生で、やや焦りぎみの私。いったい明日は予選だし、このままどーなってしまうのかしら。正にナオチャンの運命やいかにって感じが濃厚に... でもさ。結果的には例えマシントラブルがなくても、どっちに転んでもそんなに周回は出来ませんから、コースもどれだけ覚えられた事やらって感じですよ。実際は


■3月16日 予 選(15位 )天候 晴れ 

予選は土曜日午後2時半から30分。アタックできて11〜2周という中、練習不足でコースを熟知していない私は、前半は攻め切れずチョロチョロ走って、先ずはようやく練習モード
それでも周回ごとに何となく走りのポイントも何となくつかみ始め、ヨシ。ぼちぼち行こうかなってペースを上げ始めた直後。ほらね...スピードが速すぎて11コーナーでマシンがスライド。 見るとコース上はなんとF1のタイヤカスだらけ・・・ええぇーい。大カウンターで踏みまくったら立ち直らないかと思ったのもつかの間。そりゃそうって思うくらいコントロールする間も無くコースアウト。
グラベルにズボ!チャンチャン終了!(発見!セパンのグラベルの石は緑でした。 こんな事、発見してもしょうがないですよね。皆さん!笑っちゃうでしょ。でも何で緑色なんでしょうか?近くの山でこの石が一杯取れるんでしょうか)
そんな訳で、結局タイムアタックも何も出来ずに、悲しいかなあえなくグラベルベット・ストップで終了でした。あーあ。マレーシアまで来て悲しいのなんのって...私もいったい何をやっているのやら。とほほの巻き
もう最悪って感じ。なんて言ったら良いのかな。何かやることなすこと全部裏目で何やってもどうしょうもないって言う感じ。それであせれば焦るほどどんどん悪い方へ悪い方へと進んでいってしまう悪循環
私の場合、性格的にオッチョコチョイだから悪循環にはまり始めると、いつもこんな感じですよね。自分でも笑っちゃいますが。でもやはり性格的な事だから、頭の中では判っているんですが、直そうと努力してもなかなか直りませんね。



■3月17日 決 勝(14位)天候 晴れ 

連日、暑い日が続くセパン。決勝日が一番の暑さとなり、集中力が無くなる。(F1ドライバーはすごいよね。もっとも涼しい所にいるだろうけど・・)スタートは11時半。パドックからコースインをして、スターティンググリッドはもちろんF1と同じ。 ただメカさんはホームコースには来ることが出来ないので、コース上にはマシンに乗ったドライバーのみ。(心細い時間でした)

そして注目のスタート。今回はF1のサポートゆえスタートもF1方式。(ウッソー。カッコイイ。赤ランプがどんどん点灯していってブラックアウト。スタート!)生まれて初めてのサーキットでしかも慣れないマシンでのクラッチミート。 うまくいくはずもなく、ストールしなかっただけでもいいかしら?。
ただ前2台も思いっきり失敗していたので1コーナーまでには2つポジションアップ。ラッキー!
ラッキーと思ったのもつかの間で、マシンの挙動が変!コーナーでマシンがオーバーになり始め、2周目には今度はフロントタイヤが浮き始めた。

スローパンクだ!と思った次の瞬間、ガクンと衝撃が...やってしまうま。タイヤはほぼバースト状態になる。もう何でこうなるの。あーまたしても災難発生ですよ。
何とかピットに戻りメカさんにタイヤを交換してもらってコースに復帰。(でもね。こう言う時はサーキットが長いと得ですよ。タイムロスしてもたいした事になりませんから。もしコレが筑波だったら2ラップ遅れ位になっちゃいますからね...笑い!)。 ピットインすれば当然、スプリントレースですから順位はビリ。そのままチェッカーをくぐる。
せっかく応援してくださった皆さんに、こんな結果でゴメンナサイです。なんか最初から最後まで良いとこなしって感じのレースでした。



■コメント

わずか3日のレースウィークながら、いろんなことを経験吸収した気がします。初めてのサーキットを走る為のノウハウやマシンのセットの仕方。 海外でレースをするために必要なコミュニケーションの手段など、国内でのレースでは味わうことの出来ない様々なことを一杯勉強させてもらいました。
よく言葉の壁と言いますが、チーフ・メカさんが何でも言ってください。やりますから(と言うような事を言ってくださってるみたいなんですが...私も英語がダメで)。
例えばハンドリングが変だと言うのを、私も何て表現したら良いのやら。英語は出来ないし...困った。うまく伝えられない訳ですよ。ホントにこんな事も海外とか外国の方とレースを一緒にやらないと直面することはないですよね。
今回は失敗も多かったけど、海外遠征の難しさを垣間見たような気がしますし、機会があけばまた挑戦したいなぁと思います。



●写真掲載・・

今回のマレーシアF1には日本からも近いということもあってか、たくさん日本のレースファンの姿もありました。
昨年、鈴鹿1000キロで写真を撮影してくれた通称うさ・カメさんともお会いしました。 海外のサーキットにいながら、応援してくれている方がいることがとてもうれしかったです。
そのうさ・カメさんが今回も写真を撮影してくれたので掲載させていただきます。
市内観光もされたようで、すてきなツインタワーの夜景も送ってくれました。
●現地のドライバーさん

マレーシア選手と一緒にハイポーズ1人。決勝前だけど、みんなリラックスムード。
●頼もしいメカたち

私のマシンを担当して繰れたのは日本から2人と現地メカニックが3人。言葉の壁も乗り越えながら手際よくメンテナンスしてくれました。
●就学旅行?

ホテルとサーキットは高速を使って40分という道程。毎日私達を送り迎えしてくれたバスの中は、まさに就学旅行状態。
●VIPと皆さんとのパーティー

金曜日の夜に行われたレセプションには、スズキ自動車の会長さんやマレーシアのスポーツ大臣を始めとした多数のゲストが出席。 このレースがマレーシアで期待されていることを感じました。日本から高島礼子嬢も華を添えていました。、
●マレーシアのヨル・・

マレーシアでの最終日の夜、うわさの屋台村に行ってきました。ホテルからタクシーで5分ぐらいのスバン茶屋という場所。100軒以上の屋台が続く。マレーシアでは1リンギットが33円程度なんだけど・・屋台では、一品3〜5リンギットと、とってもリーズナブル。みんなほろ酔いでいい気分ってかんじ。