最   終   戦

開催地:MINEサーキット


9月18日 予選順位:12位  天候:晴れ   観客数:11,800人 

予選概要:

予選は30度を越える蒸し暑さの中、15分間で行われた。前日までの練習で今回突然にタイヤのスペックが変更になったためマシンセットが決まらず、上手く行けば予選2〜3番手を目標に、一か八かの大博打を打ち大幅にセットを変更して予選を走ることに。
12台のマシンが次々コースへ出ていく中、最後にコースイン。コースの状況を確認しながら、半周ゆっくりタイヤを暖めてアタックへ向かう。オープニングとなる1コーナーで、いつものようにブレーキを踏んだ瞬間、まさかのブレーキトラブルが発生!(ビックリ仰天。瞬間的にマシンが大きく左右に触れ出しマジに飛び出しクラッシュするかと思いました。)
左右のブレーキのバランスが狂い、コントロール不能状態に陥る。何とかコースアウトは避けられたもののピットインをして、修理している時間もなくブレーキに不調を感じながら予選を走らざるおえない状況になってしまった。ブレーキへの不安な気持ちから自分の走りが出来ず、NEWタイヤのポテンシャルを引き出すことも出来ないまま、 いつまたブレーキがおかしくなるのか様子を伺いながらの走行が続くが、かと言ってタイムを出さないわけにも行かず大ピンチ!。
そんな状況の中で、ピットサインでトップとの差が1秒以上あることを伝えられ、焦る気持ちや不安、いらだちが募るばかりで一向にタイムアップ出来ないまま、15分の予選時間はあっという間に過ぎてしまった。 結局最後のラップで29秒台に何とかタイムを乗せたものの、トップからは1秒半以上離され、今期最悪のポジション12位となる。
予選終了後にマシンの状態を監督に話すと、『見てたよ。えっ。そうだったの。1周目からエライ気合が入っているなァと思ってたけど違ったの・・・? 博打を打ってセットを変えてはずしたのかなァなんて思ったよ・・・そりゃ悪い事しちゃったな。悪い悪い!』といつものように脳天気な返事。
冗談じゃないですよね。本当にこっちは吹き飛ぶかと思ったのに・・・どうやらピットでは気合の入れすぎ。緊張し過ぎでかえってタイムを落としているか、セットを外したかと思っていた様です。悲しい・・・そりゃないでしょうと言うのがホンネです。


9月19日 決勝順位:7位  天候:晴れ    観客数:34,800人    

決勝概要:

9月中旬を過ぎたにもかかわらず、決勝日の美祢サーキットは残暑を思わせる暑さとなった。予選でトラブルの出たブレーキは、パット自体がが不良品であった事が判明。 これが原因で突然挙動不審に陥ってしまった訳です。そこで新品の物と交換し、一応問題なく走行できる事になりこの件はメデタク解決。
マシンセットに関しては、決勝ということを考えリスクの少ない、走り慣れたセットに戻して走ることに決定し再度調整した。
後方からのスタートということで、とにかくスタートでのジャンプアップを第一に狙ってグリットにつく。12時40分。15周のレースがスタート。特別な緊張や気負いも無くもなく120%の出来で、クラッチミートが決まり、1コーナーまでに一気に4台をかわし8番手。 勢いに乗りその先の2コーナーでイン側のマシンを外からパスしてまたしてもポジションアップ。
1周目は、なんとオープニングラップ5台抜きの7位で戻り、更に前のマシンとデットヒートが始まる。さて隊列が落ち着いたところで猛チャージ開始。3周目に2番手を走るマシンにトラブル発生。ストップし自動的に6番手に浮上。これで入賞圏内に入ったと思いますます気を良くしてガンガンにアタック。 前を走るマシンにインフィールドで張り付き最終コーナーからスリップに入る。絶妙なタイミングでスリップから抜け出した1コーナーで横に並びサイドバイサイドのデッドヒートのまま気合で2コーナーでインを差しパス。これで5番手まで。
よし!本当のレースはここからだと気負いこみすぎて先のコーナーで勢い余ってオーバーラン。せっかく上げた順位を落とし6番手の振り出しに戻る。その後は4番手以降の7台のマシンでの激しいバトルが続く事に周回を重ねる。
残り5周。直前の4・5番手争いを繰広げているマシンとの差が詰まり、もう一度最後の勝負をかけるつもりで虎視眈々とチャンスを狙って走っていた私にまさかのハプニング!。 残り2周目のヘアピン。突然後方のマシンがブレーキロック。コントロール不能で白煙を上げながら私のマシンに直撃。(えっ。ウソー!そりゃ無いでしょう。せっかくここまで良いレースをしてたのに・・・)万事休す。コースサイド一杯まで押し出されるハメに。このアクシデントで7位に後退。善戦もここまでチェッカーをくぐる。


コメント:

まずは、最終戦まで皆様にはご支援を戴きありがとうございました。 最終戦の結果につきましては、上記の通り、少し悔しい結果となってしまいました。一番の敗因はブレーキトラブルで予選をまともにアタック出来なかったことですが、それ以上に自分自身の精神的な弱さや、決勝でせっかく頑張って順位を上げたにもかかわらず、一瞬のケアレスミスで抜き返されてしまいました。 せっかく5位までジャンプアップしたのに、その後のチャンスを自分でつぶしてしまったと反省しています。
レース後に監督やスタッフの人たちからは、気迫のこもった走りで良かったよ。と言って頂けましたが、せっかく追い上げても最後までミスをせずキッチリ走り切れる様にを、来年の課題の一つにこれからも頑張って精進して行こうと思います。
また今シーズンを振り返って見ると、初戦と最終戦はチョットしたアクシデントに巻き込まれ余りパッとしませんでしたが、女性初のポールポジション獲得したり、表彰台をゲット出来たりとうれしい事も有りました。また自分でも心に残るレースシーンも有りました。
これも一重にレース活動を支えてくださいましたスポンサーの皆様やレースを暖かく見守ってくださるサーキット関係者の方々。オフィシャルの皆様。またタイヤサービスさん。そして最後までご声援頂きました多くの皆様方のお陰だと感謝しております。
来年も何とかレースが出来る様に頑張りますのでよろしくお願いいたします。1年間何かとお世話になり心から御礼申し上げます。本当に有難うございました。