エッソ・フォーミュラトヨタ 最終戦 結果報告


■大会開催日 11月24日(予選)(決勝)

■大会名称  トヨタ モータースポーツ フェスティバル

■開催地   富士スピードウェイ 
(観客動員数 35,000人)

■レース結果:予選 15位・決勝 10位


●波乱のレースを10位でチェッカー
●今期 シリーズで初のポイント獲得



■レースウィーク(木〜土)
全10戦のシリーズとして行われたフォーミュラ・トヨタレースも(早いもので)昨日が今年最後の開催だった。
今年は新型マシンに変更になり、車両購入の為にレース参戦回数が減り、私にとっては4戦目の久しぶりのレース。
7月の第5戦以来、約4ケ月ぶりのレースとなり、間隔が開いてしまったことで、レースの勘が鈍くなっていないかなどの不安も大きかった。 と同時にレースに出場出来る喜び(わくわく・ルンルン感)もあり、レースウィーク木曜日にサーキット入りした。
久し振りに会うライバル達にはレース慣れした貫禄もあり、少し焦りを感じつつマイペースで練習をこなして行く事に。。。
連日気温は10度前後と肌寒く手足もかじかむ中、練習が始まった。
マシンのセット、調整を煮詰めていく予定だったが、やはり久しぶりのサーキット。 皆にタイム的に先行され、私は出遅れぎみ(まずい!)。 他のマシンのクラッシュやコースアウトなども多く度重なる赤旗中断で 、練習時間が削られ予定していたテストもまったく出来ずじまい。(うーん。こまった)
しかもNEWタイヤでのテストでもトップから3秒近く離され、 今一つペースをつかみ切れないまま、予選に挑むことになった。

■予選(15位)・天候 小雨/曇り

23日・24日とレースはトヨタ・フェスティバルとして開催された一大イベントで、今期を戦った実際のF1マシン(O.パニスがドライブ)が走ったり、 相川七瀬らのコンサートが行われたりと賑やかなイベントと言う事もあり、約3万5千人の観客が富士スピードウェイを訪れた。

早朝まで小雨が降っていたが、予選前は曇り空。なんかスッキリしないお天気で気分もさえない。
予選は朝9時。朝まで降っていた雨のせいで路面も乾かず難しいコンディションで予選 をスタートするハメになる訳だが。。。 ここで今年の新型マシンでレイン・タイヤ(ウエットコンディション)なんて走った事なんてない事に気がついた私。
げっ! ウッソー。このマシンって雨はどんな感じの挙動なの?あれれれれ。参ったなぁ。ボヤいても始まりませんよ。ここまで来たら・・・
しょうが無いから覚悟を決めて、探り探り様子を見ながら走るか、と思いつつも何とか乾かないかなァと神頼み状態。

チームも刻々と変わる空模様と路面コンディションに頭を悩ませながらマシン調整を進めていた。
予選スタート15分前に至ってもスリックタイヤかレインタイヤか判断しきれない状況で 、この光景は他のチームも一緒であった。
いったんはドライタイヤを装着するも、予選直前どのチームもコースの回復が悪いと判断し、 1チームを除いてレインタイヤを付けての予選となった。

予選計測は20分間。路面はやや乾き始めている部分とまだ濡れてる部分が交互に現れ、 やはり思っていた以上にブレーキポイントは濡れていた。
予選開始早々に1台がコースアウト。私も走り始めて何度か挙動が乱れヒヤリ。 何しろ気温が低く全然タイヤが温まらない。とにかく最後の5分に勝負と思いアタックのタイミングを遅らせる事に。

予選時間も15分を過ぎ、あと3周というサインがピットから出され、アタックを開始する。
周回ごとに良くなっていく路面コンディションに他の選手もジワジワとタイムを上げ、予想した通り結局ラスト1周が勝負という予選パターンになった。
私のベストも最後の1周であったが、リズムをつかむ前に時間切れとなり15番手。
ちょっと慎重になりすぎ悔いの残る予選結果となってしまった。
(久し振りのウエットで根性が足りなかったみたいですよ。)


■決勝(10位)天候 曇り

決勝は午後1時40分。予選終了後からパラパラと雨が降ったりやんだりの曇り空の下、チームもドライタイヤかレインタイヤか・・・ 各チームも同様にマシンのセットアップもスタート直前までどっちにするか決めかねる状態。
所々路面が濡れていたが、何とかドライで行けるだろうと各車、ドライタイヤを装着して15周の決勝レースに臨む。
コース上は、よっちゃん(元たのきんトリオ)の生演奏するロック調の君が代がおごそか?に流れ、いつになくスタート前の緊張感が高まった。 演奏が終わるとスタート1分前となり、エンジン始動。
とにかくスタート後の1コーナーだけはクラッシュに巻き込まれないことを願っていた。シグナルが変わりスタート。
好スタートではなかったがポジションキープで1コーナーをクリア。アッと思ったら1台がスピン。 よかった無事だと思った瞬間、目の前で2台のマシンが接触。ウッソー。危ないっと思った次ぎの瞬間。ガツン。。。斜め後方のマシンが私にプッシュ。 マシンはバランスを崩しスピンですよ。幸いに後続車とぎりぎりの所で接触は免れたが私はコースサイドでストップ。もう最悪。あーあ。。。ため息。
幸いエンジンは止まらず気を取り直し再スタートするも、ポジションは大きくダウン。ハッキリ言ってビリ。。。 何でこうなるの。悲しいー。
もう悲しいやら悔しいやら。しかし冗談じゃないですよっと目を吊り上げて全開モード炸裂。 (笑) 

周回ごとに前車との差を積めながら自力で2台をかわし、なおも差をつめていくが 前方集団でもアクシデント続出らしく、コースのあちこちでストップするマシンが周回ごとに増えていく。
いったい自分が何番手なのかもわからないままチェッカーをくぐった。 マシンから降りチームから10位でゴールしたことを知り、波乱レースだったことを痛感した。

気分としては不完全燃焼だったが、アクシデント有りまたラッキーも有りの今シリーズ初のポイントゲットで完走。 (喜び半分、悔しさ半分が絡み合ってますが)
今回のレースは完走したマシンも少なく、結果的にはラッキーなポイントゲットではあった。
ただこの結果に満足しているわけではなく、今回は練習中からトップ集団と差をつけられてしまっていたことを反省して、今後の目標、課題をきちんと立て直していきたいと思います。

2002年の私のレース活動を応援してくださった皆さん。本当にありがとうございました。
レースに勝つことも大切ですが、今年はマシンも新型になった事で金銭的にも非常に苦しく、 私を含め多くのドライバー達もレース活動を続けていく事さえ厳しい中、皆さんのご支援のお陰で走れたことを心から感謝しています。 本当にありがとうございました。