エッソ・フォーミュラトヨタ 第1戦 結果報告


■大会開催日 5月 3・4日

■大会名称  全日本 GT選手権

■開催地   富士スピードウェイ 
(観客動員数 予選日32,000人 決勝日53,000人)




●スタートは決まったものの・・
新型マシンが完成したのがレース1週間前という慌ただしさで事前のテスト走行もすることが出来ず、レースウィーク突入。
レース前の練習時間は僅か数時間という状況で、その練習もウエットコンディションとなり、新型マシンの特徴をつかむのが精一杯。
おまけにタイヤも今年からバイアス設定からラジアルへと変更になったことでマシンのセッティングなどほとんど決まらない状態で、レース予選日を向かえ、不安材料をかかえてのタイムアタックとなった。



予選(18位) 天候 晴れ

今回のレースはゴールデンウィーク中に開催されるということと今人気のGT選手権のサポートレースということが重なり、予選日から3万人を超える観客で埋まった。
予選は午後12時40分から20分間で、計測される周回数は11〜2ラップ。私は混雑を避けて、少し遅れてコースインをした。
直前を走るマシンは今年からレースを始めたドライバーで、思っていた以上にペースが上がらない。
コーナー進入で詰まってしまい、数ラップしたところで、私は前のマシンを抜いて先に出る事に。しかしコレが最悪の事態を招く結果になろうとは...
マシンもタイヤも今回から変更され、事前のテストも何もなくブッツケ本番のレース。当然の事ながらあせりもあり、さてそろそろタイム・アタックをと思っていた矢先の6周目。
1コーナーで少しブレーキを遅らせ飛び込んでみた。その瞬間マシンのバランスが崩れふらついてしまった。そこへ運が悪い事に、先ほど抜いたばかりの後方のマシンが私の真横から追突。ウッソー。私のマシンは1コーナーグラベルへ飛ばされ、二人ともマシンはグラベルベットにスタック。あえなく撃沈。
あーあ。結局、そのまま予選は終了。満足にアタックする暇もなくポジションは18番手となる。
追突の衝撃で、せっかく購入した新型マシンのサイドポンツーンは、見るも無残に粉々に。。。自分のブレーキミスがクラッシュにつながってしまった事で、監督から厳しい注意を受け意気消沈。
そりゃそうですよね。新車をあっという間にもう壊しちゃった訳ですから。私自身もガックリです。
しかしいつもの監督は、ブツブツ言いながらも一生懸命マシンを修理し何とか決勝は走れる状態に修復。なんとか決勝は走れる事となりました。



決勝(14位)  天候 曇り

5月4日は朝から少し鈍よりとした雲が広がり、雨の心配も予想された。それでも観客はどんどんと増え続け、熱気がサーキットを覆う。
ポジションが悪かっただけにレースに対してのプレッシャーや緊張も無く、経験を生かし、スタートダッシュを決めようとイメージし、集中力を高める。
決勝のスタートは11時40分だったが、前のレースで赤旗などもあり、少し遅れて決勝グリッドについた。
予選のクラッシュでタイヤにフラット・スポットを作ってしまった為、マシンに振動を感じながらフォーメーションから戻りスタートとなる。しかしこのあたりの振動は、何とかだましだましマシンを走らせる事に。

(新型FT30マシンです。旧型と比べフロントのウイングやマシン全体が妙に角張っている感じが良くわかるでしょ)

レース前のクラッチ調整の甲斐あって、絶妙なタイミングでクラッチミート。1コーナーまでに数台かわし、1周目は13番手までジャンプアップする。
しかしここから、悲しい事にエンジンの差を感じざるえない結果が続くことになるのだ。
まぁこれも当然と言えば当然の事だけど、実は新型マシンの購入や組立て。マシンカラーリングなどに費用が掛かり、実は私の場合、エンジンを新しくする予算がなくて去年のエンジンをしぶとく使っている訳。
勿論、他の人達は新しいエンジンを使っているので、やはり使い古した私のエンジンでは競争にならない。
これも仕方ないし、しょうがないことです。とは言え1周ごとにストレートでスリップストリームに入られ、ブレーキング競争をすることも出来ない状態で、 あっけなくストレートで前に出られてしまう。
逆にコーナーで頑張るも、ストレートではスリップにつくことが出来ず差は広げられるし、もうお手上げ状態。
何とか直線をついていく事さえ出来ればと悔しさを感じながらも、14位でチェッカーをくぐる。 
でもマシンやエンジンのコンディションがもっと整ってポテンシャルがアップすれば何のそのって感じですから、全体的な手応えとしてはまぁまぁの感触でした。 



■コメント

先ずは、新型マシンでの開幕戦が終わり、正直、今はホッとしています。
今年から安全性の向上ため、新型マシンに変更になったことで、参戦前からマシン購入等に莫大な予算がかかってしまいました。
その結果、レース活動の継続が厳しくなり、幾度か挫折しそうになりましたが、多くの皆様のご支援に支えられ、昨年と同じカラーリングで何とか開幕レースに出場出来た事を心より感謝致しています。
結果は練習不足や資金不足の為に平凡な結果に終わりましたが、女性レーサーとして、走り続ける事でこれからも多くのファンに注目してもらえるようなレースを1戦でも多く行いたいと思っています。 これからも皆様のご応援をよろしくお願いいたします。

                    お知らせ:5月14日(火)放送予定

        文化放送(JOQR)1134khz
       チャレンジ梶原放送局(AM6時〜)
       スポーツ界で活躍する人をクローズアップするコーナー(AM8時前後)で紹介されます。