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平成24年度春期試験 午後問題 → 問11
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応用情報技術者試験
●平成24年度春期試験 午後問題 問11
「ITサービス継続マネジメント」
【解説】
本問は、事業継続計画(BCP)に基づいて策定されるITサービス継続マネジメント(ITSCM)における
復旧対策の策定や評価についての問題です。
【設問1 解答】
(1) | ・生産再開目標値 あるいは ・3日以内に生産再開 |
(2) | 生産計画データが日次で伝送されるので、最大で24時間の余裕が必要であるから。 |
【設問1 解説】
- (1) [策定された災害復旧計画] を見ると、生産再開目標は 「3日(72時間)以内に通常生産を再開する」 とあります。
RTO は、この生産再開目標に基づいて設定されています。
- (2) [システムの概要] によれば、業務システムでは夜間バッチ処理により生産計画データを作成し、
それが翌日の生産ラインの制御に用いられます。
したがって、業務システムの再開から生産開始までには、最大で24時間の余裕が必要です。
【設問2 解答】
【設問2 解説】
バックアップデータのサイズは 160GB、IP-VPNの実効転送速度は 1.5 MB/秒です。
伝送時間を計算してみると、
160×109 /(1.5×106) ≒ 1.07×105 (秒) ≒ 29.6 (時間)
となります。つまり、データサイズに対して転送速度が遅すぎるため、伝送に1日以上かかってしまいます。
【設問3 解答】
(1) | 誰に | 北部工場のシステム運用担当者 |
何の | 業務システムの起動および運用 |
(2) | システム運用手順書を最新に保つための方策をとる |
【設問3 解説】
- (1) 本社のシステム要員が北部工場に移動できませんから、北部工場の BUサイトにおける業務システムの起動および運用は、
北部工場のシステム運用担当者が行わなければなりません
(業務システムの起動だけではなく、運用も行うことに注意します)。
- (2) [訓練のまとめ] によれば、訓練時にシステム運用手順書が最新でないというトラブルがありました。
本番の災害時には、電話連絡できない事態も想定されるため、システム運用手順書は常に最新に保つようにしなければなりません。
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