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応用情報技術者試験

●平成21年度秋期試験 午後問題 問3
 「開発プロセスでのテスト」

【解説】
 ソフト開発におけるテスト計画についての問題です。 計画的なテスト遂行のための、設計工程とテスト工程の対応関係、テスト方法についての理解が問われています。

【設問1 解答】
a (7)  b (3)   c (1)  d (8)  

【設問1 解説】
 設計工程と作成・テスト工程を対応させると、次のようになります。
 開発の流れ
 したがって、「(8) 診断サブシステムプログラム作成、テスト」 には 「(7) 診断サブシステムソフトウェア詳細設計」 が、 「(10) ソフトウェア適格性確認テスト」 には 「(3) ソフトウェア要件定義」 が、 「(12) システム適格性確認テスト」 には 「(1) システム要件定義」 が対応します。
 問題文では、「(9) ソフトウェア結合テスト」 にリスクがあると述べています。 したがって、スタブを活用して事前に対処するのは直前の 「(8) 診断サブシステムプログラム作成、テスト」 の工程しかありません。

 (注)スタブとは、プログラムの動作を検証するために使用する、完成していないプログラムの代用となるダミープログラムです。

【設問2 解答】
 センサデータ読出し関数  

【設問2 解説】
 問題文の図1 「設備診断システムのDFD」 にあるように、測定装置サブシステムと診断サブシステムの接点は、測定データ収集プロセスがセンサデータを収集する部分です。
 データを収集するには、「B社の提供するセンサデータ読出し関数を診断サブシステムのプログラムから呼び出す」 と問題文にあります。 このセンサデータ読出し関数は 「(9) ソフトウェア結合テスト」 工程で提供されますから、その前の工程でスタブとして用意する必要があります。

【設問3 解答】
e ウ  f ア  

【設問3 解説】
 ソフトウェアのテストには、次のような方法があります。
 実行方法による分類    動的テスト  
 静的テスト  
 テスト技法による分類    ブラックボックステスト  
 ホワイトボックステスト  

 したがって、e には 「ウ. ブラックボックステスト」 か 「エ. ホワイトボックステスト」が入ります。 同値分割は、ブラックボックステストの技法の一つですから、正解は 「ウ. ブラックボックステスト」 となります。
 ブラックボックステストでよく使われる技法は、この同値分割と限界値分析(境界値分析)です。 同値分割は、仕様からデータをいくつかのグループ(同値クラス)に分割し、各グループから代表値を選ぶ技法です。 限界値分析は、同値クラスの間の境界の値をテストデータとして選択する技法です。 一般的に、この二つの技法は組み合わせて使われます。

【設問4 解答】
 不正データ  

【設問4 解説】
 正常値、異常値の他に、センサ故障による不正データの可能性が、問題文中に指摘されています。


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