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平成21年度秋期試験 午後問題 → 問7
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応用情報技術者試験
●平成21年度秋期試験 午後問題 問7
「ディジタルフォトフレーム」
【解説】
応用情報技術者にとって、割込みやタスクについての知識と理解は、必須です。
本問は、ディジタルフォトフレームを題材とした、組み込みシステムにおける 割込み、タスク間通信、タスク状態についての問題です。
【設問1 解答】
【設問1 解説】
タイマ設定時間が経過したとき、表示用データがないので砂時計画像を表示しなければなりません。
したがって、aは「キ 砂時計画像を表示」です。
外部メディアから画像データを読み込んでデコードしたら表示準備完了ですから、
b で 「エ 画像表示用メモリ領域に格納」 して表示します。
この画像を 5秒間表示後、次の画像の表示に切り替えます。
したがって、表示した後の cでは 「ク タイマ(5秒間)をセット」 します。
キーが押下されたときは、手動で画像を表示します。
このとき、画像表示のための作業中にタイマからのタイムイベントが発生してしまうと困ります
(手動による画像の表示が完了した後、5秒間待たずにすぐに次の画像表示に移ってしまいます)。
したがって、キーイベントを受け取ったらすぐに d にて 「ケ タイマのセットを解除」 します。
【設問2 解答】
【設問2 解説】
キーが連続して押下されると、処理を待つ間イベントキューに蓄積されます。
問題文に「イベントキューには上限があり、上限を超えたイベントは破棄される」とあります。
キーを連続して押下した場合、キューの上限を超したキーイベントは破棄されてしまい、
押下回数分の処理はされないことになります。
【設問3 解答】
e | 0.5A (または A/2) |
f | 0.02A (または 20A/1000) |
g | 9.6 |
【設問3 解説】
(e) 問題文の表2より、ファイル読込み速度は 2(Mバイト/秒)ですから、
A(Mバイト)の読込み時間は
A / 2 = 0.5A (秒)
となります。
(f) デーコード時間は、同じく表2より、
20 / 1000(秒/Mバイト) です。
したがって、A(Mバイト)のデコード時間は、
A × 20 / 1000 = 0.02A (秒)
です。
(g) e と f を加えると 0.52A(秒)ですから、これが5秒以内となるためには、
0.52A ≦ 5
これを解くと
A ≦ 5/0.52 = 9.615・・・
小数第2位以下を切り捨てて、ファイルサイズ Aは、9.6Mバイト以内 となります。
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